「一人暮らしの自炊は節約にならない?」「自炊よりも買った方が安い?」なんて思っていませんか?
この記事では、一人暮らしの自炊は節約にならないのか?という疑問や、買った方が安い理由と食費平均額などを解説していきます。
新生活に伴い、避けて通れないのが自炊です。
場合によっては、買った方が食費を抑えられることもありますので、ご自身のライフスタイルに合わせ、無理せず新生活を送っていきましょう。
一人暮らしの自炊は節約にならない?
一般的に食費を節約するには、外食や買って済ませるより自炊した方がよいとされています。
しかし、一人暮らしの自炊も節約になるのでしょうか?
結論からお話しすると、一人暮らしの自炊は節約にならない場合もあります。
どういった場合は節約にならないのか、なぜ節約にならないのかをこの記事で詳しく解説していきます。
一人暮らしの場合は自炊より買った方が安い?
一人暮らしの場合は自炊より買った方が安いのでしょうか?
実際は、作るものや作り方、自炊の経験値などにより、自炊するより買った方が節約になる場合があります。
食材にこだわったり食べる量が多かったりすれば、その分食費はかかるため、自炊しても節約にならないのです。
自炊しない方が節約になる人、自炊した方が節約になる人はそれぞれどのような方なのか、次に解説していきます。
自炊しない方が節約になる人
自炊をしても節約にならないというのは、どういうことなのか気になると思います。
自炊しない方が節約になる人は、以下のような方です。
- 食材にこだわりがある人
- 調味料にこだわりがある人
- 自炊の回数が少ない人
上記に当てはまる方は、無理に自炊をしても節約にならない可能性があります。
どうして自炊しない方が節約になるのか、具体的に解説していきます。
食材にこだわりがある人
国産やオーガニック野菜やお肉など、食材にこだわりがある人は自炊をしても節約にならない可能性があります。
食材にこだわるということは、その分食費も高くなります。
高い食材を使って毎日自炊をするより、外食をした方が食費を抑えられる場合もあることを覚えておくとよいです。
調味料にこだわりがある人
食材と同様、調味料にこだわりがある人も自炊しない方が節約になります。
調味料も、食材のように国産やオーガニックのものを選べば食費が大きく変わってきます。
調味料は、ものによってとても高価なものもあるので、必要なものを一式揃えるだけで相当な費用がかかるでしょう。
レストランなどで外食をしてもさほど食費に誤差はでません。
自炊の回数が少ない人
自炊の回数が少ない人も、自炊しない方が節約になります。
自炊の習慣がついていない人が、いざ自炊を始めようと調理器具や調味料を買っても、長続きしないことがほとんどなため、結局無駄になってしまいます。
ご自身の生活スタイルや自炊できる時間、労力があるのかを事前によく考えておくとよいです。
自炊した方が節約になる人
反対に、自炊した方が節約になる人は以下のような方です。
- 自炊経験が豊富な人
- 食材を無駄なく使いまわせる人
- 自炊の回数が多い人
日頃から自炊に慣れている方や、食材を無駄なく使いまわせる方は、自炊した方が比較的節約になります。
こちらも詳しく解説していきます。
自炊経験が豊富な人
自炊経験が豊富な人は、自炊の要領がよく料理のレパートリーも多いため、食費を節約しやすいです。
一人あたりの食材の量を把握できているので、食材を無駄に多く買うこともなく節約することができます。
食材を無駄なく使いまわせる人
食費を節約するには、食材を無駄なく使いまわすことがポイントです。
余った食材を処分せず、無駄なく使いまわせる人も節約に向いています。
食材を購入するときに、大まかでいいのでその食材を何の料理に使うのかを考えておけば、無駄なく使い切ることができます。
自炊の回数が多い人
自炊経験が豊富な人のように、自炊の回数が多い人も食費を節約しやすいです。
自炊の回数が多ければ多いほど、料理に関する知識も身につき、どうすれば食費を節約できるのかが分かってきます。
頑張って節約したいという方は、日頃から自炊する習慣を身につけていく必要があります。
一人暮らしの自炊はしんどい
朝は家を出る直前まで寝てしまいご飯を作る時間がなく、夜は仕事や学校から帰ってきてクタクタ……というように、一人暮らしの自炊はしんどいことが多いです。
だからといって、毎日コンビニや外食で済ませてしまうと食費はどんどん高くなってしまいます。
食費をどうやってやりくりしていけばよいのか悩んでいる方も、少なくありません。
時間と労力が奪われる
一人暮らしをしている20代男性への調査で、自炊にかける時間は
朝食 | 20分以内 |
夕食 | 30分以内 |
という方が約8割を占めています。
さらに、一人暮らしの方を対象に調査した「一人暮らしにおける食生活の意識・実態調査」では、以下のような結果がでています。
毎日自炊をおこなわない(おこなえない)理由に「作る時間がないため」と答えた方の割合
20代男性 | 44.9% |
30代男性 | 46.2% |
これらの調査からも、仕事や学業と両立しながらの自炊は時間と労力が奪われるため、一人暮らしの自炊はしんどいということが分かります。
ご自身のスタイルにあわせ、自炊だけにこだわらず無理なく過ごすことが大切です。
一人暮らしの1ヶ月の食費はいくら?
実際に、一人暮らしの1ヶ月の食費はいくらぐらいが妥当なのか気になると思います。
今回は、一人暮らしの1ヶ月と1日の食事の平均額を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
一人暮らしの食費の平均額【1ヶ月】
厚生労働省 統計局公表の「2021年度家計調査 単身世帯」によると、一人暮らしの1ヶ月の食事の平均額は、約38,410円となっています。
男女別で食費の平均額をみてみると、
男性 | 約42,332円 |
女性 | 約34,981円 |
です。
女性より男性の方が食費が高い理由として、食事量の違い、自炊の回数、会社の飲み会など付き合いの頻度の違いなどが挙げられます。
飲み会など外食の回数を減らせば、食費ももう少し節約できるでしょう。
月の予算として、40,000円を食費分に充てておけば十分足ります。
関連記事:2021年度 家計調査 単身世帯(表1)
一人暮らしの食費の平均額【1日】
毎月食費に40,000円かかると想定すると、1日あたりの一人暮らしの食費の平均額は、1,300円〜1,500円です。
自炊をしていれば問題ない金額ですが、外食や出前をとるとこれ以上に費用はかかります。
月の食費を40,000円以内に抑えたい場合は、自炊回数を増やしたりコスパのよい食事をとることを心がけるとよいです。
一人暮らしの自炊が高くつく理由
一人暮らしの自炊が高くつく理由は大きく分けて2つあります。
- 光熱費がかかる
- 少量の食材は割高
一人暮らしの場合、家族や恋人のように誰かと一緒にご飯を食べることはなく、光熱費も一人で支払うため、どうしても費用が高くなってしまいます。
具体的にどういうことなのか、詳しく解説していきます。
光熱費がかかる
一人暮らしの場合、電気、ガス、水道代などの光熱費を一人で支払わなければなりません。
自炊をするということは、食材以外にも光熱費がかかるということです。
一人暮らしの方の1ヶ月の光熱費は、おおよそ10,000円前後。
食費の平均額38,000円と合わせると50,000円近くになります。
光熱費を抑えるために自炊をやめ、買って食事を済ませる人も多いです。
少量の食材は割高
野菜や卵など、食材のほとんどは一人暮らしの方でも使い切りやすいように少量でも販売されています。
ですが、少量の食材は割高です。
少量の食材ばかりを買ってしまうと、かえって食費は高くつきます。
通常の量の食材を買い、使い回しや冷凍保存などで節約していく必要があります。
一人暮らしで節約効果を高める自炊方法
一人暮らしで節約効果を高める自炊方法を3つご紹介します。
- 節約レシピを参考にする
- 冷凍保存をする
- 献立を作成する
どれも知っておけば必ず役に立つ知識ですので、この機会に覚えておいてください。
節約レシピを参考にする
「自炊して節約したいけれど何を作ったらよいのか分からない」という方は、節約レシピを参考にしてみてください。
レシピ本やレシピサイト、YouTubeなど、様々なツールで節約レシピを調べることができます。
「クックパッド」「クラシル」などのレシピサイトなら、使いたい食材を入力するだけで何百種類もののレシピがでてくるので、家にある余った食材を使い切りたいときにも便利です。
冷凍保存を活用する
冷凍保存を活用することで、食材を長持ちさせることが可能です。
買い物にいく回数も減らせ、節約に繋がります。
お肉や魚、野菜などは冷凍OKのものがほとんどなので、使いきれず腐らせてしまった……という心配もありません。
状態のよいまま冷凍する方法は食材によって異なるので、冷凍したい食材の冷凍方法をネットで調べてみてください。
献立を作成する
献立を作成するのも一つの方法です。
一度作った節約レシピや献立をノートやスマホにまとめるというもの。
何を作ろうか献立が浮かばないときに見返せば、時間をかけずパッと献立を決めることができます。
自炊での節約レシピにおすすめな5つの食材
自炊での節約レシピにおすすめな5つの食材をご紹介します。
- 卵
- 豆腐・納豆
- もやし
- 根菜
- 鶏むね肉
どの食材も手軽に購入でき、様々な調理方法が可能です。
自炊をしながら節約したいという方は、まずはここでご紹介する食材を使用してみてください。
卵
たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなど栄養素が揃った完全栄養食としても注目を浴びている卵は、栄養が偏りがちな一人暮らしの味方です。
目玉焼きやスクランブルエッグなら、時間のない朝でも簡単に作れますし、ゆで卵をお弁当に入れていくのもおすすめです。
豆腐・納豆
豆腐や納豆などの豆類も手軽に買える節約食材です。
特に、豆腐を使用した節約レシピはたくさんあり、木綿豆腐で作る豆腐ステーキや豆腐ハンバーグなどは絶品です。
節約できるだけでなく、カロリーも抑えられるので、ダイエットしている方にもぴったりな食材です。
もやし
もやしは、1袋20円〜40円ほどで買える代表的な節約食材です。
賞味期限は2日程度と短いですが、冷凍したり茹でておけば長期保存もできます。
ナムルやスープにするのも良し、お肉や野菜と炒めるのも良しと、幅広く活躍するのでおすすめです。
根菜
人参、じゃがいも、ごぼう、蓮根などの根菜はバラ売りでも販売されているので、無駄なく使い切ることができます。
肉じゃがや筑前煮などのおかずや、きんぴらごぼうなどの副菜、味噌汁の具にしたりと調理方法は様々です。
根菜を多めに購入し2〜3日分の作り置きをしておけば、節約だけでなく栄養もしっかりと補えます。
鶏むね肉
鶏むね肉は、他の肉よりも比較的値段が安く、1人暮らしの方でも買いやすいです。
冷凍保存も可能ですし、冷凍の鶏むね肉を販売しているスーパーもあります。
下味をつけて冷凍保存しておけば、疲れた夜でも解凍して火を通すだけですぐにおかずが出来上がります。
まとめ
一人暮らしの自炊は食費の節約になるのかを詳しく解説しました。
自炊は節約になると思いがちですが、使用する食材やレシピ、作る量などによっては、自炊より買った方が節約になる場合もあります。
今回ご紹介した自炊が節約になる人、ならない人の特徴をご自身に当てはめ、ライフスタイルに合う方法を見つけてください。